今年になって、なぜか日本国債のことが話題になることが急速に増えている。
みなさんは、昼間のテレビのワイドショーを観ることは少ないかもしれないが、
先日たまたま観たら、この話題が取り上げられていて驚いた。
しかも、盛んに危機を煽って報道するので、一般の主婦がやたらに国債問題、
国家財政破綻に詳しくなるという珍現象も生じている。
つい先日(1/20)、経済財政諮問会議で「構造改革と経済財政の中期展望(改革と展望)−2004年度改定」が発表され、歳出削減が進まず日本の財政への不信感から、
金利が大幅に上昇する悲観的な試算が初めて提示された。
この流れを受けてか、これまで日本の財政破綻について、ほとんど触れてこなかったマスコミも盛んに報道を始めている。ワイドショーもこの流れの一環だろう。
私は、これまで「敢えて報道を控えていた」マスコミが、なぜ急にこの問題を取り上げるようになったかが非常に気になっている。
おりしも自民党の安部氏などがNHKの番組報道に圧力をかけた、かけないで揉めているが、日本政府がテレビ、新聞などマスコミ各社に、いろいろな圧力をかけてきたことは周知の事実である。そのマスコミが、揃って日本の財政危機を、大々的に報道し始めたというこの事実には注意しなければならない。
つまり、これまで「国家財政危機に触れるな!」と緘口令を引いていた政府が、「国家財政危機を報道して良い」というスタンスに変ったことになるのであるから、政府がなにを考えているのか良く考えなければならないのである。…
「財政破綻2008年説」の真相を検証する
Analysis <分析>
最近、「2008年に国家財政が破綻する最初の山場がくる」と主張している人がいる。
根拠としては日銀が国債をこれ以上買えなくなって暴落することを根拠として挙げている。2008年は、10年前1998年に発行された10年物国債の償還を迎える。
その額がずば抜けて大きいからだ。
この主張は正しいが、さすがに政府も必死になって回避するべく必死の舵取りをしている点を、この2008年説は見落としている。
それは、「短期国債」である。
たしかに日銀は国債の購入限度の問題があることから、これ以上の長期国債は購入できない。しかし、「短期国債」は購入限度の枠の対象外なのである。日銀は国債購入限度額を超えた分は、やむなく「短期国債」の形で繋いでいるのである。企業経営者ならすぐ理解できると思うが、長期資金を借りたいがどこも長期資金を貸してくれない場合は、
短期資金で何とか資金繰りをつける。
今の日本の台所事情は、それとまったく同じ状況なのである。そして、それは倒産する企業の典型的なパターンであり、日本政府もその流れに突入したということである。
ただし…
「アメリカ高利回り債」投信について
Investments <投資>
2005年1月19日の日経金融新聞に、アメリカの高利回り債(ハイイールド債)への投資が人気を集めており、2004年度は1400億ドルを突破して過去最高を更新したという記事が出ている。
この人気は日本にも波及して、株式のリスクを嫌う富裕層に良く売れている
ようである。この記事を読んで買いに走った人がいたら、
投資には向かないと考えた方が良い。
そもそもハイイールド債というものは、信用力の劣る債券に投資するものであり、景気の動向に大きく影響を受ける。
2004年度に人気があったのは当然である。2004年11月はアメリカ大統領選挙の年であった。ブッシュ大統領でなくても、大統領選挙の年は選挙に勝つために景気も株価も上げようとする。
事実、アメリカ経済は2004年は好調であった。だから海外の投資家は2003年以降、ハイイールド債に投資したのである。これは理に叶っている。ところが…